天空の城ラピュタのモデルになったと言われてる場所が世界中で10ヶ所くらいあるみたいです。
実際に宮崎駿が訪れたウェールズ(イギリス)のカーナヴォン城、オーストラリアのパロネラパーク、ペルーのマチュピチュ、フランスのモン・サン・ミッシェル、スロバキアのスピシュ城、イタリアのチヴィタ・ディ・バニョレージョ、それと兵庫県の竹田城など、
いろんな所がラピュタのモデルになったって言われてるけど、
半分以上はラピュタとは無関係やと思います。
似てるだけです。
そんなラピュタモデルの中のひとつ、ベンメリア遺跡がシェムリアップにあるんで日本人4人でトゥクトゥクで行くことにしました。
ドライバーはアンコールワットに引き続き、他人が落としたデジカメをパクったトゥクトゥクヤンキーの彼です。
ベンメリアはタケオゲストハウスからトゥクトゥクで約2時間かかるんやけど、道が舗装されてなくて砂埃がめっちゃ舞ってました。
それで、ベンメリアに着いて遺跡の中に入っていくと、すぐに子供が数人寄ってきて、
「ガイドしようか?」
「ラピュタはこっちだよ」
って言ってて、
「たぶん後でガイド料を請求されるんやなあ」
と思いながら子供たちに付いていくことにしました。
ベンメリアはアンコールワットとかタイのアユタヤみたいに歩いて見るだけの遺跡じゃなくて、
木の蔓でできた天然ブランコがあったり、
岩を登ったり崖から飛び降りたりするような険しい道が多くて、
ルフィでいうところの
「冒険のにおいがする」
でした。
でもベンメリア周辺にはまだ地雷が埋まってるみたいなんで、
冒険するのはいいけどてきとーにウロウロしすぎると地雷が爆発します。
それで、子供たちに付いていってラピュタのモデルになった遺跡に到着したんやけど、
このとき重大な事実に気付いたんやけど、
僕、ラピュタ見たこと無いんですよね。
これはラピュタのラストシーンに出てくる遺跡らしいんやけど、
ラピュタに遺跡が出てくるのかも知りませんからね。
このラピュタの遺跡を見た後に子供たちが
「one dollar(1ドル)」
と言ってガイド料を請求してきて、
「まあ、お金を請求されるのは最初からわかってたし払おうか」
ってことで1ドルを渡すと、めちゃくちゃうれしそうな顔をしてました。
本当に喜んでいるように見えました。
ガイドっていっても子供たちが勝手に付いてくるだけなんで、たぶんお金を渡さへん人もいっぱいおると思うんやけど、
それでもお金をもらって喜ぶ子供を見ると考えさせられました。
「お金がすべてじゃない」
なんていうのは多くの人が言っているし僕もそう思ってるけど、それは裕福な国に生まれたから言えることなのかもしれません。
「自分がこの国に生まれていればどーいう生活をするんやろう」
っていうのを考えると、
物乞いをするかもしれへんし、旅行者を騙すかもしれへんし、デジカメが落ちてたら盗むかもしれません。
それを踏まえた上で、僕たちは日本人としてただ海外で遊ぶだけじゃなくて何かできることをするべきなんちゃうかと、
カンボジアに来てから子供が働かされているのをよく見るようになり、そーいうことを思います。
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