オーストラリア人を興奮させた日本のあのミュージシャン

タイ
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この旅にはベースを持ってきてるんやけど、

バックパックとベースを背負ってたら重すぎるってことに気付いたんで次からは持ってくるのやめようと思ってます。

 

肩こるんでね。旅中はできるだけ荷物は軽い方がいいんで。

 

 

 

しかも僕は日本でサッカーをしたときに右手を怪我して、それから手に全く力が入らなくて右手の握力が5kgしかないで、

 

看護師の友達は僕の右手を見て「神経切れてるんちゃう?」って言ってて、ベースを弾くと手が痛いんで、

 


1週間滞在したマレーシアでは30分くらいしかベースを弾いてませんからね。

 

 

 

 

 

だからタイではそろそろベースを弾こうかなと思って、カオサンロードから歩いて10分くらいの場所にある何も無い公園でベースを弾きました。

 

遠くにワット・プラケオっていう王宮が見えます。

 

 

この公園にはほとんど人がおらんけど、カオサンは人が多過ぎてうるさいから気分転換に良い場所です。

 

 

2時間くらい同じ場所でベースを弾いてるとオーストラリア人の男が話しかけてきました。

 

「ベースを持って旅してる奴には初めて会った。何か日本の曲を弾いてくれ」

 

「OK」

 

 

それで僕は浪速のフリーといわれた超絶ベーステクを駆使して、

マキシマムザホルモンを弾きました。

 

 

 

今はマキシマムザホルモンが日清こってりカップヌードルのCMしてるけど、僕は15年前のホルモンが売れ出す頃にめっちゃ聴いてました。

 

2004年のロック番狂わせツアーを見に行って、ライブ後に出待ちしてナイキのスニーカーにサインしてもらったからね。

 

みんながホルモンとかマキホルとか言い出す前にマキシマムって略してたからね。

間違えてるからね。

 

 

 

で、オーストラリア人のために

包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ

皆殺しのメロディ

絶望ビリー

を弾きました。

 

皆殺しのメロディはブルーハーツのカバーで、絶望ビリーはアニメDEATH NOTE(デスノート)の主題歌です。

 

 

 

このオーストラリア人はデスノートが好きやったみたいで、絶望ビリーを弾いた時は

「Ohhhhhh!!!」

つってめっちゃ興奮してました。

 

 

 

それから2人でずっと話してて、

 

「そのベースなんぼで買うたん?」

って聞かれて、

 

僕のベースFERNANDESのZO-3(ゾウさん)は中古で3万円だったんで、

 

 

円とかタイバーツよりもドルで答えたほうがわかりやすいかなと思い、3万円をドルにしたらなんぼやろーと考えながら

「thirty thousand dollars」

って言ったんやけど、

 

thirty thousand dollars300万円やからね。

 

2桁間違えました。

 

 

 

オーストラリア人は驚きすぎてこの顔になってました。

 

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