インドにはマザーテレサが作ったマザーハウスっていう、
身体が不自由な人や病気の人のためのホスピスと、孤児のための児童養護施設があります。
マザーハウスはインドに何ヶ所かあって、他にもカンボジアのシェムリアップとか、日本にも東京と名古屋にあるみたいです。
それで、僕がコルカタに来た理由のひとつがマザーハウスでボランティアをすることです。
僕はマザーテレサの
「貧しい人には愛情を与える」
っていう考えに共感してて、「マザーテレサ 愛の軌跡」っていう本も読みました。
その本の中には
「わざわざコルカタに来なくても、あなたの心の中のコルカタを探してください」
みたいなことが書かれてたけど、
僕は日本にマザーハウスがあることを知らんかったし、実際に現地でボランティアしてみたかったから、
わざわざコルカタのマザーハウスに行くことにしました。
コルカタのマザーハウスはサダルストリートから徒歩15分くらいの所にあります。
ボランティアを始める前に説明を受けるんやけど、そのときにこんな話を聞きました。
「マザーハウスでボランティアをするために、ホームステイするのは日本人だけ」
マザーハウスボランティアプログラムみたいなんを日本の旅行会社がやってて、
その内容はインド人の家にホームステイしながらマザーハウスでボランティアするっていうだけなんやけど、
それがめっちゃ高いんですよ。
マザーハウスでボランティアするだけならお金はかからへんし、マザーハウス側はボランティアプログラムを推奨してないみたいです。
「マザーハウスをビジネスに使わんといてほしい」
って言うてシスターが怒ってました。
そのマザーハウスはホスピスとか孤児院の種類がいくつかあって、
カーリーガート(死を待つ人の家)
が1番有名なんやけど、
説明してくれた人の話では
「カーリーガートは有名になりすぎて、悪い言い方をすれば観光地化してる」
ということでした。
僕は孤児院のシシュババン(孤児の家、聖なる子供の家)でボランティアしたかったんやけど、シシュババンのボランティアは女性限定やったから、
マザーハウスから徒歩20分くらいの所にあるプレムダン(愛の贈り物)っていうホスピスでボランティアをすることにしました。
インドの路上はどこも汚くて、プレムダンの周りはスラム街みたいで近くにある駅もゴミが散乱してました。
でも、マザーハウスの施設の中はかなりきれいでした。
プレムダンには、
手足が無い人、頭の一部が欠けている人、夫のDVで顔に硫酸をかけられた女性などがいて、
僕がボランティアをしていた1週間の内に死人も出ました。
でも重苦しい雰囲気は無くて、ほとんどの人は明るく振舞っています。
ボランティアの内容は、洗濯物をしたり食事の準備と後片付けをするんやけど、
「日本は良い国やな」
って話しかけてくる患者がいたり、体が動く人はボランティアを手伝ってくれたりもしました。
その中で、足が不自由で歩くことができない老人に
「3月11日の地震は大変だったね」
と言われました。
「自分が苦しいときに他人に愛を与えることができるか」
っていうマザーテレサの言葉があるんやけど、それを思い出すような出来事でした。
それで、プレムダンには患者の数ほど車椅子が無くて、車椅子が必要な足が無い人でも、
手で床を這って移動してました。
「身体の不自由な人を見るとかわいそうと思ってしまう」
って言ってボランティアに参加せーへん人もおるけど、かわいそうと思ってもいいんちゃうかなと思います。
そーいう感情でも、健常な人が身体の不自由な人に対してやれることはなんぼでもあるんで、
自分ができることをしたらいいと思います。
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