アユタヤにはいくつか遺跡があって、3時間くらいあれば自転車で全部の遺跡を周れるって聞いたんで、
レンタサイクルを借りて遺跡を見ることにしたんやけど、
アユタヤでレンタルされてるチャリの半分くらいが日本のチャリでした。
しかも高校のステッカーとか貼ってるやつが多くて、たぶん駅前とかに違法駐車して撤去されたチャリやと思うんやけど、
密輸されてない?
その密輸自転車で遺跡を目指してたんやけど、タイは暑くて40度くらいあって耐えられなかったんで、
もちろん女性の方も上裸になりましょう。
それでも暑い場合は全裸がおすすめです。
それで、上裸のまま遺跡を目指してチャリをこいでたら野良犬が3匹ぐらい来て、
東南アジアの野良犬はガリガリで生気が無くてめっちゃ怖いんやけど、
1列になってチャリをこいでるのになぜかこいつだけ野良犬3匹に追いかけられましたからね。
彼は昼間からカオサンロードの路上に座って1人で瓶ビールを飲んでたんで、
「変なやつがおる」
と思って話しかけると、
「俺、鷹彦っていうんで、イーグルって呼んでください」
っていう想像以上の変な答えが返ってきたんで、
おもろい変人やと思っていっしょに行動することにした大学生です。
イーグルは本気でチャリをこいで何とか野良犬を振り払って、
ワット・ローカヤースッターっていう寝釈迦仏の遺跡に到着しました。
その後は野良犬にも遭遇せずに順調に遺跡を巡り、
アユタヤで1番有名な遺跡ワット・マハタートに来ました。
僕は何も調べずにアユタヤに来たからこの遺跡があることも知らなくて、
「おいブッダ埋まってるやんけ!」
としか思わんかったんやけど、
知らん土地に行くときは、絶対にその場所の歴史とかを勉強した方が良いと思いました。
僕はアユタヤに行った後に知ったんやけど、
1765年から2年間アユタヤとビルマ(ミャンマー)軍の戦争があって、
ビルマ軍はアユタヤの街を破壊するときに、あらゆる仏像の頭部を切り落としたそうです。
その切り落とされた仏像の頭部を村人が壁に立てかけたところ、いつしか木の根が仏像を包み込んでいったというのが、ワット・マハタートなんです。
この歴史を知ってたら、いろんなことを考えながらアユタヤの遺跡を見ることができるけど、
何も知らずに遺跡を見に行ったら
「おいブッダ埋まってるやんけ!」
とか思ってしまいます。
無知は罪です。
アユタヤの遺跡を全部見終わって、駅の方に戻ろうとしていると、
ゾウがいました。
バンコクのドゥシット動物園にゾウはおらんかったけどこんな所にいました。
ゾウに乗って遺跡を見てまわれるらしいです。
東南アジアは遺跡だらけやから旅中はほぼ毎日遺跡を見ることになるけど、その中でもアユタヤの遺跡巡りは楽しかったです。
アユタヤでは列車内でタイ人のおばあちゃんと仲良くなったり、チャリが密輸されてたり、イーグルが野良犬に追いかけられたりといろいろあったけど、
この日1番楽しかったのは上裸になって自転車を漕いだことです。
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